【スロヴァキア】バンスカー・シュティアヴニツァ紀行 2 駅で見つけた社会主義
2013年4月 1日
バンスカー・シュティアヴニツァ駅には駅舎のほかはなんにもありません。駅前広場には本数が限りなく少ないバス停があるほか、タクシーが待っているかどうかはわかりません。日本から来て、スーツケースを持っていたりすると、途方に暮れてしまうでしょう。
旧市街に行くには駅を背にして右手の方向にひたすら道なりに歩いていきます。自動車道に出るので、そこを左に曲がって大きな道の横断歩道を渡り、右手に向かいます。
旧市街の中心まで30分はかかり、しかも延々と坂道がつづくので、訪問の際は頭に入れておいてください。バス停にタクシーの電話番号が書いてあるので、荷物がある場合は呼んだほうがいいでしょう。
バンスカー・シュティアヴニツァ駅はなかなか興味深く、駅舎はアート作品が展示され、また社会主義の時代の暮らしの様子をとらえた写真も並んでいました。社会主義のことを一概に否定するのではなく、懐かしさも感じる、そんな微妙な心理が読み取れる気がします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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