【スロヴァキア】ブラチスラヴァの本屋さん
2015年2月23日
本屋さんは街の文化のバロメーターです。どこの街に出かけても、本屋さんを覗くようにしています。
ブラチスラヴァはたとえばパリとか、あるいはベルリンとかに比べ、世界に向け、文化を発信するような街ではないかもしれません。しかし、本屋さんはなかなか健闘していて、ショッピングモールには大き目の書店がテナントとして入っています。
近ごろ一軒の書店がリニューアルしました。二階分のフロアーで、各分野、無駄なく本を集めています。電子ブックのコーナーや、アーティストのつくったTシャツが並ぶなど、書店のいまを感じました。
こうした書店を見ていると、スロヴァキアは人口500万人程度の小さな国なのに、書店の規模としては日本とそんなに変わらないのではないかと思ったりもします。
ぼくの住んでいた東京郊外の街には、30年前、駅の周辺に5軒の書店に3軒の古書店がありました。それがいまはすべて店じまいしてしまいました。時代の流れといえばそうかもしれませんが、残念な気持ちにもなります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。