【スロヴァキア】社会主義の自動車
2015年3月 2日
1989年に社会主義の時代が終わり、チェコでもスロヴァキアでも実に多くのことが変わりました。そのなかでも道を走るクルマが一変し、街の景観を大きく変えていきました。
社会主義の時代、当時のチェコスロヴァキアには3つの自動車メーカーがありました。大きな国ではないので、これはほんとうにすごいことではないでしょうか。
10年ほど前、プラハに住みはじめたとき、社会主義の自動車が街にはよく走っていました。チェコばかりではなく、ソ連、ポーランド、東ドイツ、ルーマニアのものがありました。少なくとも「15年落ち」なわけですから、「意外に丈夫なんだ」と思ったものです。
そんな愛すべき社会主義の自動車も、近ごろではめっきり見かけなくなりました。いまどきの自動車に比べ、デザインが興味深く、その土地その土地の個性を感じたりもします(写真は、旧ソ連のラーダ)。
田舎に行くと、ときどきおじいさんが古い社会主義のころのクルマを運転しています。なんかいいなあと思ってしまうのです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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