【スロヴァキア】バンスカー・シュティアヴニツァ紀行 4 世界遺産の街
2013年4月15日
バンスカー・シュティアヴニツァが世界遺産に登録されたのは1993年のことでした。1989年に共産体制が崩壊して間もない時期です。それは文化遺産を守ることと同時に、観光地として世界的に注目されることを期待してのことだったはずです。
世界遺産のもとになる「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」がユネスコで成立したのは1972年のことでした。開発や戦争から遺跡などを保護することが目的でした。
今日、「世界遺産」は観光先を選ぶひとつの大きな基準になっています。国際機関のお墨付きが与えられていることから、観光地としてハズレがないとの意識が働いているからでしょう。
数ある世界遺産のなかでも、バンスカー・シュティアヴニツァはちょっとマニアック。目玉になるようなものはとくになく、世界遺産だからと期待すると拍子抜けするかもしれません。
しかし、駆け足滞在ではなく、数日滞在してみると、過ぎ去った時間が鮮やかによみがえり、歴史の秘密を覗き見た心地がしてくるはずです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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