【オーストリア】インスブルックのノルトケッテ4
2013年12月 9日
アルプスを歩いていると、空を舞う黒い鳥をよく見かけます。黄色いくちばしがよく目立ちます。キバシガラス(アルペンドール)といいます。
このキバシガラス、愛嬌があるというか、ひょうきんというか、実にかわいいのです。風にうまく乗って、滑空している姿は、「見て見て、こんなに上手に飛べるんだぞ」と言いたげです。
写真を撮ると、いっそう演技に拍車がかかり、いろいろなポーズを決めてくれます。そして、最後に近くに寄ってきてご飯をなにかちょうだいとねだるのです。ご飯をもらえないと、また芸を見せて催促します。
アルプスの山高くに棲息しながら、人懐っこいのがなんだかおもしろいです。山の疲れを吹き飛ばしてくれます。
ノルトケッテの展望台には、たくさんのキバシガラスが集まってきます。ぜひキバシガラスとのんびり遊んでみてください。アルプスを感じるはずです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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