このお店はここにあるのが凄いのだ
2022年8月29日
意外性のあるオリジナルの料理をと考えたことのある料理人は少なくない。
昨日、出川哲朗の出る電動スクーターで旅をするテレビ番組で、ゲストの具志堅用高が立ち寄った飲食店でリクエストして、カレーライスの横に刺身をのせて食べて、2人とも意外にいけると驚いていた。
たしかにボクもカレーライスと日本酒をセットで食すことがあるが、これは文句なしにうまい。それから考えるとおいしい可能性はあるかもねと思ってしまう。実物を写真でしか見たことないが、ソフトクリームをコーンも含めてまるまるトッピングした人気のラーメンというのも、その意外性に驚いた。これが人気あると知り、人間はどこかで意外性を求めているのかもしれないと考えてしまう。
意外性のあるロケーションという、お店が佇むその場所の意外性から、一躍全国的に知られるようになったのが「カフェ崖の上」(札幌市南区定山渓567-36)だ。まず驚くのは店名の通り崖の上に建てられたその外観を見てほー!とため息が出るのだ。
ちょっと押すとすぐ下に落ちていくのではと想像させられる一種のスリルのようなものかもしれない。そして店内に入ると、まさに崖の上ギリギリに存在しているからこそ、効果的にガラスの壁面からグリーンが見えるのだ。
窓からグリーンシーズン以外にも、紅葉の美しさや一面が雪で覆われる自然が織りなす絶景を堪能できる。
店主の手づくりスイーツを味わいながら、カウンター越しに眺めるこの店ならではの景色に包み込まれる贅沢は、札幌都心から60分程度かかる距離であっても、レンタカーで訪れる観光客が朝から続くことも珍しくないようだ。建物は向かって左はオープンから数年活躍した海上コンテナを利用した旧店舗。
現在は席数を増やした右の新店舗でこの極上の意外性のあるカフェを満喫できる。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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