森の声に包み込まれるようなカフェスタンド
2022年9月20日
もう40年以上、誰かをインタビューしたり、何かを取材したり、そしてそれを文字にするという仕事をしてきている。しかも幸か不幸か取材件数や原稿量が40年以上もの間ほとんど変わらない。
例えばプロ野球で言うならデビュー以来、ずっと規定打席をクリアしているということだ。
これも野球と同じで、ある程度の心身の健康を維持しているからできているのかもしれない。
とは言いつつも慢性的な腰痛の体にムチ打ちながら、カメラマンとともに雑誌の取材で札幌から車で約2時間の美瑛町に来た。この美瑛町に今年5月にオープンしたカフェスタンドの取材だ。
美瑛の人気スポット「北西の丘」に近い約3千坪の森の中に、小鳥たちのさえずりや木々が揺れる音にあふれたその空間に、ひっそりと、しかし存在感いっぱいに登場したのがKONON(木音:コノン、上川郡美瑛町大村村山)だ。
コンパクトでオシャレな外観のカフェスタンドと、敷地内のウッドデッキを使って、1日1組限定で大人のキャンプスタイルの宿として利用できるのだ。もちろんグランピングも可能だ。
この森の小さな畑で完全無農薬、有機栽培されたブルーベリーを樹上で完熟させ、一つ一つ丁寧に摘み取った果実を贅沢に使った「ブルーベリースムージー」が人気で、13品種あるブルーベリーを独自にブレンドして風味の高い味わいに仕上げている。
また同じように樹上で完熟させたカシスを使った「カシスビネガードリンク」もミントのような爽やかな風味とカシスの香りや酸味・甘味、炭酸のシュワシュワ清涼感でいっぱい。
テイクアウトしたドリンクとともに森の中のベンチでゆったりとした時間を過ごせる。
店主はサウンドエンジニアとして東京で勤務していた方で、そんな店主ならではのリアルな森の中のサウンドを楽しめるスペシャルな席も店内に用意されている。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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