家康公が愛したまち静岡(静岡県静岡市)
2023年6月29日
「どうする家康」も放映から半年を経過し、折り返し地点。三河から遠州は舞台に繰り広げられたドラマにより東海地方の家康公ゆかりの地が一躍脚光を浴びた。
自分自身もこれまで歴史や武将のことにはまるで興味がなかったのに、このドラマにより、興味どころかかなりマニアックにあちこちを巡っている。
生誕のまち岡崎、出世のまち浜松、戦いのまち新城、それ以外も東三河のあちこち、ゆかりの地を巡った。それらは家康公ストーリーのなかで、どこかで何かが繋がっていて、それらを知ることが楽しみでもあった。
静岡も今川義元公に人質にとられたところから始まる。静岡駅前には、義元公が竹千代君(家康)をやさしく見守る像が立っている。ここから静岡での家康公ストーリーが始まる。
駅から15分ほど歩くと駿府城公園に着く。家康公が息をひきとった城。そのすぐそばには今年の1月に開館したばかりの静岡市歴史博物館。現在の展示は家康公中心で、生涯のストーリーを深く学ぶことができる。近くには家康公の鎧をプラモデルキット化したアートがあるのもプラモデルの町・静岡らしく面白い。
駿府城の天守は残されていないが、復元された東御門や櫓は往時を彷彿させるには十分だ。天守台の発掘調査が進められており、そのすぐそばには大御所時代の家康公の姿。
公園からさらに10分ほど歩くと、徳川幕府の祈願所と定められた静岡浅間大社。重厚な建築美に見惚れる。
その境内には、「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」。ドラマ館は岡崎、浜松と見てきたが、ドラマが進むに連れ、展示内容も変化しているようだ。
静岡駅に戻りバスに約1時間揺られて久能山へ。さらにロープウェイを乗り継ぐと、久能山東照宮に着く。ここから眺める駿河湾の風景が美しい。
久能山東照宮は日本三大東照宮のひとつであり、その姿は豪華絢爛という言葉が相応しい。東照宮の裏手の階段を上ると家康公が眠る神廟がある。
この東照宮へ行くのは2回目だった。前回には感じなかった家康公への思い。神廟で手を合わせ、東照宮を後にした。
- 田中三文(たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。