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癒しとおもてなしの海女のまち・相差(三重県鳥羽市)

2023年7月20日

 海女さんに会えるまち、相差(おうさつ)。三重県鳥羽市の南端、相差地区は、海女さんのまちとして、その生活文化が残されている。何度も訪れているまちだが、また行きたくなる。それは、このまちの美しい自然風景が心癒してくれるばかりでなく、何よりもここかしこで出会える海女さんたちのおもてなしの心が響くから。この町の海女さんも年々減っているらしいけど、海女文化はずっと息づいている。それは多分、永遠だろう。だから、また行きたくなる。そんな海女さんのまち・相差のさすらい旅。

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 愛知県・伊良湖岬から伊勢湾フェリーの早朝特別便で鳥羽へ渡る。鳥羽には朝7時50分に着いていた。夏空のもと、1時間の早朝クルージングが気持ちいい。

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 相差へは、コミュニティバスで向かう。鳥羽のまちなかから相差までは約30分。バスの車窓から海や島、川沿いの風景を眺めながら、相差に着いた。降りたバス停は、千鳥ヶ浜。静かな波の美しいビーチにまず癒される。癒しの浜辺を歩きながら、森林散策コースがある鯨崎へ向かう。

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 鯨崎にぽつんと立つ海女小屋。ここをスタートに鯨崎の森林を歩く。意外に散策コースから海はあまり見えないが、その分、夏の日差しを避けた森林浴が心身を癒してくれる。

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 鯨崎の南側に出るとそこにも海女小屋。いずれの海女小屋でも、海女小屋体験として海女さんのおもてなしを受けることができる。

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 さらに歩くと漁港が見えてくる。日曜日だったので、海女さんや漁師さんの姿は見えなかったが、船には海女さんが使用する浮き輪も見えた。

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 集落は入りこんでいて、古くからやっているだろう旅館や民宿、海産物のお店などがある。最近では、新しいお店もいくつかできていて、新旧織り交ざった相差のまちが楽しめる。
カフェ兼ショップの「千」も海女さんのお店。海女小屋体験や漁港だけではなく、いろいろなところで海女さんに出会えるのが相差。

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 数年前、相差を一躍有名にしたのが、女性の願いを叶えてくれる神明神社(石神さん)。今でも多くの女性が訪れ、願い事を捧げている。ここで手に入れられるお守りには海女さんを守るシンボルマーク「ドーマン・セーマン」があしらわれている。このシンボルマークは相差のまちのあちこちで目にする大切な印だ。

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 相差の集落の中心部には、相差海女文化資料館。石神さんへの入口として、海女文化を学べる。そこから石神さんへの表参道ともいえる細い路地には、海女さんの直売所や、海女の家「五左屋」、新しい飲食施設「オウサツキッチン」なども並ぶ。

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 その道の途中には、今年になってHealing Stayをコンセプトにリニューアルした旅館「大田家」。個室サウナ付きの部屋を7室新調し、まさに癒しとともにととのう宿に生まれ変わった。癒しとおもてなしの相差には相応しい。

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 そして、相差めぐりの最後は、リアル海女さんのおもてなしを受けられる「海女小屋はちまんかまど」へ。日本人にも人気の施設だが、ここは何といっても訪日外国人客が世界中から訪れる。海産物の美味しさはもちろんだが、海女さんの笑顔と会話、食後の踊りの披露などのおもてなしが、貴重な本物日本文化として外国人に受けているのだろう。

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 海女小屋はちまんかまどの前に広がる的矢湾も美しい。相差の海は、どこも穏やかで優しい。そんな風景にも癒されながら、相差を後にした。朝9時から午後2時まで5時間の滞在。少し時間が経てば、また行きたくなるだろう。そんな癒しとおもてなしの海女のまち・相差。

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取材担当プロフィール

田中三文(たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi