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志摩の里海に浮かぶ里島、間崎島ぶらり旅

2014年9月10日

“何もない”ことが、旅の魅力であることもある。
何もないからいい。誰もいないからいい。それがいい。それでいい。
 
それが男ひとり旅の心を満たしてくれるのである。
 
もちろん、島を囲む英虞湾の里海自体が魅力であることは間違いない。
いつも志摩の里海に来るとゆっくりと深呼吸したくなる。
そこから見える広い空と海、穏やかな波と風。島の家なみ、海辺の漁村風景、漁村文化、残された自然。
島旅の魅力はそんな“何でもなさ”にある。
 
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志摩を代表する観光地、近鉄の終着駅・賢島から定期船で10分。
英虞湾の入り組んだ海岸や島々を眺めながら遊覧船のようにゆったりと静かに間崎島(まさきじま)に着く。
 
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島で船を降りたのは、恐らく島の住人であろうご老人ひとりだった。
住人わずか100人足らずの島。僕が旅人であることはご老人はわかっていたと思う。
どこへ行くのか誰だろうと気になったのか、ご老人は僕を2回振り返りながら歩いていった。
 
島の地図は用意して来なかった。もっと言えば島の大きさも把握してなかった。行けばなんとかなるだろうと。
島へ着けば港に島案内の地図看板くらいあるだろうと思っていたけど、それはいい意味で裏切られた。
 
次の船が来るまでの約2時間、あてもなく道すがら歩き続けよう。
目的も行き先もない。ただ、島を何も考えず歩きたい。
それだけなのだ。
 
とはいえ、迷ってはいけないと思い、スマホの地図アプリで大体の島の大きさと主な道だけは確認した。
海辺を歩いて、集落に入り、また別の海沿いの道を行けるところまで行こう。
 
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港から西方向への道を行くと、人工的に造られたと思われるビーチが迎えてくれた。
椰子の木々と海のきらめきは、南国のビーチにいるかのような開放感を感じる。
 
志摩の里海の魅力はなんといっても夕日の景色である。
ここから見える夕日も恐らく美しいんだろうと思う。
 
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人工的なビーチの先には、島らしい海辺の漁村風景が続く。
ぽつんと浮かぶ小舟、風速計とコンパス、いかだ、漁網、無造作に積み上げられたブイ。
島人にはなんでもない風景が、都市部で暮らす僕には全て新鮮に映る。
 
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海辺の道から迷路のような集落の道を歩く。
 
その先にはどんな風景が広がるのだろうというわくわく感が旅心をくすぐる。
初めて来た島だから、目に見える全てが全く新しい風景なのだ。家の作りや外壁の色合いなどに島の文化を感じる。
よほどよそ者がめずらしいのか、時々しつこいくらいに犬にほえられたけど、
ほとんど人ともすれ違うことなく30分くらいで島の集落を抜け、再び港に戻った。
 
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船の時間まではあと1時間、船の待合所にはまだ誰もいなかった。
 
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残りの1時間、この島のメインの道を行けるところまで歩こう。
島の先端まで行けるかどうかわからないけど、時間が来たら帰ってくればいいと。
 
廃校になった小学校跡に咲くひまわり、島民が植えたであろうきれいな白い花、
そんな心なごませてくれる風景を通り過ぎ、9月だというのにセミが大合唱している森林に囲まれた道を行く。
 
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途中、唯一の旅人とすれ違い、「こんにちは」と挨拶を交わす。
その時の笑顔が彼の島旅の充実度を感じた。彼も同じように、この何にもない島歩きを楽しんでいる。
 
結局、島の先端までは辿りつけなかったけど、港に戻り、船が来るのを待った。
 
目の前に広がる英虞湾の美しさは格別だった。
空も海も広く、風も気持ちよく、そんな里海・志摩の島旅。
 
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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知淑徳大学交流文化学部 非常勤講師(観光政策)。
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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