AbemaTVツアー「南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント」へ行ってきた。昨年はコロナの影響で中止、2年ぶりに無観客での開催となった。優勝は18歳のルーキー、久常涼だ。1イーグル10バーディー1ダブルボギー61をマークし、通算17アンダー2位に6打差のぶっちぎり優勝。実力が安定せず、接戦やプレーオフの展開になりやすいチャレンジトーナメントの中で圧倒的な強さを見せた。「若くてイキのいい期待の持てるホンモノ」というのが私の感想。正直「本物」と思わせるプレーだった。61ストロークは大会コースレコード、チャレンジツアータイ記録だ。
3歳でゴルフを始めナショナルチームに選出され、日本ジュニアで優勝し、昨年プロに転向。ルーキーイヤーの今年は下部ツアーの「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」でプロ初優勝。54ホール通算22アンダーはチャレンジ新記録。渋野向日子と同じ岡山の作陽高校出身。若さ溢れる豪快かつ柔軟性のあるショットが魅力だが、何といっても未来に「たっぷり」余裕がある18歳と若いことも魅力。将来は米PGAツアーが目標。
今回大会、初日が台風接近で中止。36ホールの短縮競技となり2日目に第1ラウンドが行なわれた。1Rで単独首位に立ったのは永澤翔だ。1イーグル8バーディー2ボギーの63で8アンダー。今年初めにヘルニアを発症してクラブを握れない状態が続いたが「ジャパンクリエイトチャレンジ」では3位にはいるなど何故か好調。「変な力が入らないのがいいのかな?」そんな中で久常は1Rを8バーディー1ボギー64、7アンダー首位と1打差の2位タイで終える。1ラウンドの結果は8アンダー単独首位の永澤翔に続き、1打差7アンダーで6名。2打差6アンダーに12名という大混戦ぶり。最終日FRは私も含めスタッフ誰もがプレーオフを予想したが…。その予測は幸運(スタッフやメディアにとって)にも打ち破られることに…。最終日1打差7アンダーでスタートした久常涼が1番パー5でいきなりイーグル発進で、首位に立つ。2番もバーディーで勢いに乗るが5番でダボ首位陥落。ふつうであればここで気持ちが「切れて」しまうが、気持ちを「切り替え」6番から4連続バーディー再び首位に立つ。
久常も「何となく小林さんと優勝争いになると思っていた」という同組の小林伸太郎もバーディーを重ね1打差と食らいつくが、勝敗を決めたのは15番ショート。オナーとして先に打った小林のティーショットはグリーンオーバー、2打目も寄せきれずボギー。これを見ていた久常はここぞとばかりにバーディーで引き離し一気に3打差に。久常はその後も17、18番とバーディーを重ね通算17アンダー、18番では力強く拳を握り締めた。この優勝でチャレンジ賞金ランキング1位。あと1勝すれば即レギュラーツアーの出場権を得られる。前回の優勝で既にレギュラー2試合の出場権も得ているが、この原稿がアップされる頃にはレギュラーでの結果が出ているので楽しみだ。字は違えど「涼」という名もいい。もしかすると来年以降レギュラーツアーを席巻しているかもしれない。
今年は台風接近で前半天気が不安定だったため休みの火曜日もあまり遠くへは出かけなかったが、ホテルと秋田駅の間を散策してみた。先日ネットで見つけた和菓子店広栄堂の「生グソ」という名のかき氷が気になりお店へ行ってみた。お店の入り口には「生グソあります」と張り紙が…。生グソとは「生グレープフルーツソフトかき氷」のこと。注文を受けたとき名称が長すぎるため「生グソ」と記入していたところお客さんの間で話題になり通称「生グソ」になったんだとか…。しかし…ちょっと…注文するときに躊躇する名だ。小さな声で「生グソください」と注文。でも地元の女子たちは何の抵抗もなくフツウに注文してたw。待つこと5分ほど。いざ試食。構造としてはフワフワのかき氷の上にソフトクリームが乗っているという感じ。かき氷を崩していくと中から生グレープフルーツがごっそり出てきた。自家製のグレープフルーツシロップも甘すぎず、少し酸味があっていい感じ。秋田市民が愛してやまないという「生グソ」。秋田の夏の風物詩として“JR東日本”もお勧めらしい。ちなみに夏季限定とか。
執筆:2021年8月16日
2021年09月01日