【オーストリア】フンデルトヴァッサー
2015年9月21日
ウィーンはとても保守的な街です。それなのに、ちょっとびっくりするような建築がいくつもある、建築の街でもあります。
観光の拠点でもある地下鉄カールスプラッツ駅からUバーン4号線にハイリゲンシュタット方面行きに乗ります。終点のひとつ手前、シュピッテラウ駅で降りると、目の前に不思議な建物がでーんと現れます。駅前に大きな煙突がそびえているので、ちょっと驚かされます。
これはオーストリアのガウディとも称される、建築家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーの設計です。駅前という立地なのがおもしろいところです。
この建物はゴミ焼却場であると同時に、ウィーンの6万世帯に暖房を供給しています。ダイオキシンを最低限に抑えるなど、エコロジーとアートの見事な融合となっています。
興味深い建築を一目見ようと、世界中から観光客が集まります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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