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コラム 熱湯コラム「いで湯のあしあと」

信州・横谷温泉

信州・横谷温泉

 入浴前に、ちょっと周辺を散策。屋久島の白谷雲水峡を彷彿させる「霧降の滝」や、4種類の中でも最も豪快でインパクトのある「乙女滝」を見て、マイナスイオンをたっぷり浴びる。木々の間から木漏れ日が差して、マイナスイオンの粒が肉眼で見えるようである。実際、「マイナスイオン指数 20000個」と数字で表してある・・・!多いのか少ないのかわからないけど、たぶん多いんだろうな。だって、肌で感じられるもの。

 そして、早速入浴。
入浴料金は¥1,500とちょっと高めな気もするが、中に入って納得した。
数多く入った温泉の中でも、一気に上位にランキングである!真っ青な空と太陽の光を浴びた深緑のコントラストが目前にパノラマで広がり、さっき歩いた散策路と渓流を眼下に見下ろせる。特に、巨石をあしらった大露天風呂からの景観は素晴らしい。ほんのりと鉄分の匂いがする赤褐色のお湯で変色した岩が、またいい味を出している。

 そして、湯質。ここの温泉は、単純二酸化炭素泉と含鉄泉という、ゼイタクにも2種類の源泉を混合しているらしい。つまり、2種類のそれぞれの効果が両方体感できるというわけである。鉄分を含んで赤褐色をしているが、湧き出す源泉は無色透明で、酸素に触れることにより変色し、鉄分が沈殿するらしい。気温も高くよく加温してあるため、ちょっと熱めのお湯だったが、いつまでもつかっていたい気分になるのは、その良質な泉質だけでなく、近くにある滝や渓流、深緑の山から放出されるマイナスイオンが原因に違いない。お湯はさらりとしており、美肌向きというより、健康促進向き。この景観だけでも、心身ともに健康になりそうだ。

 マイナスイオンを思う存分全身にたっぷり浴びて、横谷峡を後にした。
いい具合におなかがすいたので、諏訪インターに乗る前に、信州ではお決まりの「おぎのや」の釜飯で早めの夕食をとる。心もお腹も満たされ、美しい夕日が拝める中央道に乗った。

 そして、姦(かしま)しい女4人のおしゃべりはさらに続く・・・。

【横谷温泉 横谷温泉旅館】
住所: 長野県茅野市北山5513
電話: 058-255-5211
アクセス 
 公共交通機関: 名古屋 - 塩尻(JR中央西線:2時間30分) - 茅野(JR中央東線:20分) - 茅野駅よりタクシーにて20分、または緑山行きバスにて35分「横谷渓入り口」下車 徒歩10分
 車の場合: 名古屋 - 諏訪IC(中央自動車道:約2時間30分) - ビーナスラインよりR152(約20分) - 「湖東新井」にてR299(約20分) - 横谷温泉旅館
温泉地名: 横谷温泉(源泉)
泉温(源泉): 21℃(PH値 5.30)
泉質名: 単純炭酸泉・含鉄泉(加温・循環放流併用)
効能: 運動麻痺、動脈硬化、筋・関節痛、打撲、高血圧、切り傷、冷え性、更年期障害、不妊症、貧血、リウマチ、慢性湿疹、不眠症、神経痛
料金: ¥1,500(日帰り入浴)、¥9,800~¥25,000(一泊二食付)
公式HP: http://www.yokoyaonsen.com

2009年09月25日

コラムフォト

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取材担当プロフィール

みなもといずみ
近場から遠出まで、行く先々に温泉マークを見つければすぐに飛び込んでしまうほどの温泉女。出張先ですら、温泉があればタオルとパンツを持ってでかけます。女である以上、温泉に癒される人生は永遠です。行き当たりばったりの旅が大好きな私のあこがれは、スナフキン。点々と旅を続けながらいで湯を求め、足あとを残していきたい!