【チェコ】スメタナの父が働いていた街
2014年11月10日
ノヴェー・ムニェスト・ナト・メトゥイーは、ナーホトのほど近く、メトゥイー川沿いにある街で、「ノヴェー・ムニェスト」は「新しい街」を意味します。
街が築かれたのは16世紀はじめのことでした。この街にある城は、人気の観光地チェスキー・クルムロフにある城に、規模こそ小さなものの、よく似ています。
城は16世紀半ばにルネサンス様式に、また17世紀半ばにはバロック様式にそれぞれ改築されました。こうした改築の歴史もチェスキー・クルムロフと同様です。
城は一般公開されています(冬期は予約をしたグループのみ受付)。城の地下はレストランになっていますが、ここはチェコを代表する作曲家スメタナの父親が働いていたことで知られています。スメタナ自身、この街で暮らしていました。
どうしてもプラハやブラチスラヴァのような都市に目が向きがちですが、チェコもスロヴァキアも地方の小さな街のほうがおもしろい出会いがあるように思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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