【スロヴァキア】マロニエの実
2019年12月16日
大きな葉影をつくるマロニエは、ヨーロッパでは街路樹として広く知られています。秋になると栗によく似た実をつけます。
厄介なことにドイツ語圏では栗のことをマロニーというものですから、マロニエの実かと思ってしまいます。見るからにおいしそうですし、実も大きく、食べ応えがありそうです。でも、マロニエの実はマロニエの実で、栗とは別物です。
また、マロニエの日本語は「セイヨウトチノキ」だから、栗とはちがうにしても、アク抜きすれば栃の実入りのお餅やせんべいになるのではないかと考えます。地方の道の駅などで買って食べた栃餅はおいしかったなどと思い出します。
でも、セイヨウトチノキとトチノキはこれまたちがうようで、食べたという話をこれまで聞いたことがありません。どうやらマロニエの実は毒があるらしく、食べても苦くてまずいそうです。それでも季節を感じるので、いくつか拾って、机の飾りにしています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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