【スロヴァキア】理不尽な病院のこと
2019年12月 9日
旅行中でも怪我や病気で病院のお世話になることがあるかと思います。
スロヴァキアは健康保険へに加入が義務づけられていて、医療費は保険会社が全額、払う仕組みになっています。個々人が登録したかかりつけの病院というものがあって、基本的な診断を受けつつ、専門医に紹介してもらうのがおよその流れです。薬は処方箋をもって、薬屋で買います。
旅行者はこうした流れからはずれるため、ちょっと厄介なことがあります。救急で搬送されればよいのですが、自分で病院を訪ねるとたらい回しにされるかもしれません。もっともそれは市民であっても同じで、受付の看護婦の機嫌が悪いと診療を断られるなどという理不尽なことが日常的に生じています。
こうした場合、次の病院で断られたと泣きを入れればたいていの場合は親身になって聞いてくれます。それもまた理不尽に思えるのですが、いずれにしても旅行中は病気にならないのがいちばんです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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