【スロヴァキア】ペトルジャルカのイメチェン
2021年8月30日
ペトルジャルカはブラチスラヴァを流れるドナウ川の右岸に広がる行政区で、市の人口42万人のうち10万人、およそ4分の1が暮らしています。
特徴はなんといっても見渡す限りにパネラークと呼ばれる団地群が広がっていることです。そのため人口密度が高いのですが、造成がはじまったのは1977年のことでした。
かつては社会主義時代の面影を色濃く残す、陰鬱とした空気が漂っていたものですが、コンクリートむき出しだった外壁をカラフルに塗り替えるなどしてイメージを変えてきました。
なかでも汚れるにまかせていた自然を取り戻そうと意識を高めたのが大きかったように思います。いまでは地区を流れる川に魚が群れをなすまでになっています。
見所はとくにないものの、ブラチスラヴァ城から一望に見渡せることや、またウィーンと結ぶ電車の発着駅があることから観光で訪れても目にしているはずです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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