【スロヴァキア】ドナウの増水
2023年6月19日
ドナウ川はドイツから流れはじめて黒海に注ぐ、総延長およそ2900キロにもおよぶ大河です。ざっくり札幌から那覇くらいの距離になります。
こんなに長いこともあって、雨がつづくと増水してたいへんなことになります。写真の右手に木が生い茂っているのはこのための氾濫原でもあり、いまはさらに増えて、水があふれています。
広大な氾濫原が下流側、ブダペスト方面にもあり、街が洪水になるのを防いでいます。その歴史は古く、中世にまでさかのぼります。天然の防壁が人びとの暮らしとともに、流域の豊かな自然も守ってきました。
ただこの氾濫原、水が引かないとボウフラがわき、蚊が大発生することになります。蚊はブラチスラヴァでの生活でなかなか厄介な存在で、コンセントには液体蚊取りが欠かせません。この時期に訪れるのであれば、馴染みの虫さされ薬をもってくることをオススメします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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