【チェコ】ケーキの謎
2023年10月 9日
どんなものにも名前がついています。でも、名前ととはちがうものが出てきたら......
テルチのカフェで「パンナコッタ」を頼みました。そう、クリームのプリンのようなものです。でも、出されたものはずいぶんちがい、焼き菓子にクリーム状のものがはさんでありました。
いま頼んだのはパンナコッタだよなと考えつつ、これはきっと間違いたのだと思いました。でも、ケーキが並ぶケースを改めてみるとパンナコッタとあります。
こういうとき、「これはパンナコッタではない」とクレームを言う人もいるかもしれませんが、チェコを長らく見ていて思うのは「ここではこれがパンナコッタなのだろう」という目線です。
たぶんどんなときでもそう考える癖がついているのか、お店などで客がクレームを言っている場面を見たことがありません。実際にはあるのかもしれませんが、あまり一般的ではないようです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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