【チェコ】ドコバニ原子力発電所
2023年10月16日
チェコにはドコバニ原子力発電所とテメリン原子力発電所という二か所の原子力発電所があります。
テルチへの途中、ドコバニ原子力発電所が遠くに見えました。ともに社会主義の時代、ソ連の技術でつくられました。
チェコの発電の内訳は原子力がおよそ4割、石炭による火力が4割、水力が1割で、風力と太陽光など再生可能エネルギーがその他に含まれます。
スロヴァキアは原子力の割合が増えて5割を越え、また山がちなこともあって水力が2割を占めています。
脱原発の動きが強いドイツとは対照的に、チェコもスロヴァキアも原子力への依存度が高いのが現状です。その是非は難しい問題ですが、スマホなど電子機器を常に携帯するようになって、だれもが常に充電を気にせざるを得なくなりました。
原子力をめぐる議論が世界的に高まるなか、技術革新で乗り越えられる日が来るといいなと思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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