【スロヴァキア】ローカルなポドデゥナイスケー駅
2023年11月27日
ブラチスラヴァの東南東部に「ブラチスラヴァ2区」にあたるポドゥナイスケー・ビスクピツェ地区はあります。
観光的にはとくに見所のない住宅地区です。ここには鉄道駅があり、ブラチスラヴァ中央駅と、ドナウ川を隔ててハンガリー国境にあたるコマールノを結びます。
この駅はなんともローカルで、プラットフォームは線路の高さと同じです。列車が近づいてくるときはちょっと怖いかもしれません。
駅舎はあるのですが、駅員はおらず、切符の販売機も改札もなく、待合室として開放もされていません。車掌さんが車内で改札に回り、切符も車掌さんから買う仕組みです。
19世紀後半に開業したスロヴァキア国鉄の路線ですが、2010年から私鉄のレギオ・ジェットが運行していました。しかし、運営が大変なのか、20年に撤退し、オーストリア連邦鉄道に変わりました。スロヴァキアの鉄道なのにオーストリアが担うというところがなんだかおもしろいです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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