
【スロヴァキア】バスの乳母車コーナー
2023年11月20日
ブラチスラヴァのバスには乳母車や車椅子の優先スペースがあります。

旧型のバスは高床式で、周囲の人が協力して中に入れるかたちでしたが、いまは低床式で、しかも傾きをつけて乗降しやすくできようになっている車両が多く、一人でなんなく乗り降りしています。
乳母車をバスに載せる試みは古く、最初期はバスのフロント部分に乳母車を取り付けるようにしていました。1960年代だったと思いますが、写真を見たことがあります。フロントに3~4台の乳母車を取り付けているのです。つまり長い歴史と試行錯誤があっていまがあるわけです。
現行のものはシートベルト状のもので固定できる仕組みになっています。バス1両につき、1~2台と数に限りがあります。バスには自転車も載せることができますが(自転車は有料)、乳母車や車椅子が優先で、空いていれば載せられる約束です。バスの横幅は日本の路線バスより、だいぶ広いからできることなのかもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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