コロナ禍での修能
2020年12月 1日
超学歴社会として知られる韓国では、「修能」(大学修学能力試験)は人生を決める重要な一歩といっても過言ではありません。この修能は毎年11月に実施され、当日は試験会場付近で交通規制やパトカー出動など、特別態勢が敷かれます。
今年は新型コロナウイルスの影響で、学期日程に変更があったため、修能も少しずれ込み、12月3日(木)の実施となりました。各地の試験会場では、場内の動線設定、仕切り設置、消毒作業など、さまざまな感染予防対策の準備がされているそうです。
韓国では修能が近づいてくると、「頑張ってね!」という気持ちを込めて、受験生にお菓子をプレゼントします。これは両親や親戚からのほか、友人知人の子女へ、上司や同僚の子女にあげる場合もあります。そのため、修能前にはデパートやケーキショップに高校生が喜びそうな修能ギフトがずらりと並びます。こういう習慣は、人と人の距離が近い韓国ならではだなと思います。以前、私も釜山の友人の娘さんにプレゼントしてみました。
コロナ禍での試験、不便なことも多いと思いますが、みなさん、頑張ってください。ファイティン!(写真/金美香)
コロナ禍での試験、不便なことも多いと思いますが、みなさん、頑張ってください。ファイティン!(写真/金美香)
☆試験までのカウントダウン表示とともに、多彩なギフトがずらり
☆試験前の緊張をほぐしてくれそうなキュートなパッケージ
☆祝い事でも食べるトック(韓国餅)。縁起担ぎでしょうか!
☆釜山の街のパリバケットもかわいらしいディスプレイ
- 桃井のりこ
プロデューサー・編集者。
2009年より「勝手に釜山PR大使」として活動を開始、2010年秋には釜山広域市より表彰を受ける。
フリーペーパー「釜山びより」「大邱びより」発行人。
小牧生まれの札幌育ち、東京在住。現在は東京と釜山を行ったり来たりの生活で、そして、マッコリが大好き。