うまし!クリームぜんざい 小樽の老舗洋菓子店
2014年6月20日
ボクは小樽にある自宅から高速バスに乗り通勤している。ドアtoドアで夏なら1時間かからずに会社に到着。つまり小樽は札幌のベッドタウンでもあるのだ。普段は会社がある札幌で飲み、特別なことがある場合は小樽で飲む。ボクの場合はそんな感じで、小樽生まれの友人が帰省してきたりすると、ここぞとばかり小樽で杯をかわす。1960年代には20万人の人口だった北海道の商都・小樽。今では人口13万人まで減り、総務省からは過疎地域に指定されたくらいなのだ。
そんなに確実に人口が減り続けているのに、なぜか小樽中心街には飲み屋が多い。ありえないような路地、袋小路、高架下に空き家になった住宅や現役をどうやら継続しているらしい飲み屋が、これでもかと言わんばかりに、並んでいるのだ。
小樽と言えば、寿司、かま栄のかまぼこ、なるとの鶏の半身揚げ、澤の露本舗の水晶あめ、最近では小樽のあんかけ焼きそば自慢が競い合ってあんかけ焼きそばを名物にしようという動きもある。
しかし、ボクがそのうまさに感激して30数年前に涙したのは、小樽屈指の人気老舗洋菓子店、あまとうのクリームぜんざいだ。1階がテイクアウト販売コーナー、2階が古いタイプの喫茶店。この2階で食べるクリームぜんざいは超絶品。コクがあるのにあっさりしたアイスクリームと、十勝アズキ、求肥もちが三位一体となり、甘いもの好きのハートをキャッチして話さないのだ。
ボクが小樽にまだ住んでいない頃は、小樽に来たら必ず、この店に寄り、クリームぜんざいを食べ、あまりもの美味しさにもう1つ食べるかどうかよく迷ったものだった。JR小樽駅から徒歩5分ほど。小樽街中散策と飲み屋めぐりもいいが、このクリームぜんざいはうまし!
あまとう本店 小樽市稲穂2-16-18 TEL:0134‐22‐3942
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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