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まるで運河に現れた軍艦なのだ

2022年10月24日

観光地はどこも日本政府の政策もあり、賑わいを見せているらしいことがTVのニュースなどを見ていてもわかる。北海道の観光地も、オフシーズンにも関わらず、リゾートホテルやシティホテルはもちろん、ビジネスホテルまで高い宿泊稼働率になっているようだ。

JR小樽駅から徒歩10分程度で、小樽観光のシンボルともいえる小樽運河に遭遇する。

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早朝7時にこの運河の周辺を歩いてみると、同じように散歩やジョギングをしている人とすれ違う。この運河の側にまるで軍艦をイメージするような建物がある。大正13(1924)年に造られた全長約100m4階建の建築物、旧北海道製缶第三倉庫だ。

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荷物をより合理的に運搬させるためにエレベーター、らせん状のスパイラルシュート、階段を運河サイドの外壁にまとめて配置し、室内は広い収納空間を確保したというのが、この倉庫の特徴だ。

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老朽化で解体の危機にあったが、小樽市が保存活用を進めることになった。もともとサケやマスの缶詰用の缶を保管する倉庫として使われていたが、現在は観光の新たな核として活用する動きが出始めている。

小樽、そして缶詰というキーワードで小林多喜二を連想する人は少なくない。このプロレタリア作家の代表作「蟹工船」に登場したカニ缶を作った場所こそ、この倉庫なのかもしれない。また彼の「工場細胞」という作品には、「HS工場」はその一角に超弩級艦のような灰色の図体を〜それは全く軍艦を思わせた〜という、やはりこの倉庫のことか、と確信させるような一文も書かれている。

現在はイベントなどでの積極的な活用や、夜はライトアップして、幻想的な工場夜景を見せている。小樽観光の小樽運河と並ぶ見どころになるかもしれない。

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取材担当プロフィール

浅井 精一

いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi