三河・遠州「家康街道」をゆく~家康公ゆかりの地巡り③ 浜松編(静岡県)
2023年3月27日
「三河・遠州 家康街道」3部作、最後は出世の街 浜松へ。家康公が29歳から45歳までの17年間を過ごした浜松城。その後も、歴代の城主たちが幕府の要職に就いたことから、出世城と呼ばれるようになったという。
浜松駅北口で出迎える「家康くん」。ちょんまげはうなぎ、袴はピアノの鍵盤と、浜松の誇りが集約されている。まちを歩けば、ここかしこに「家康」の文字。この街では、今年1年だけのことではない。ずっとずっと家康公は浜松市民の誇りであり、シンボルでもある。
「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」は、浜松城の城下にある。城から見下ろすと、小学校跡地のグランドには、おそらく世界一大きな葵の御紋が描かれている。
浜松城に登る。どの城でもそうだが、そのお城の殿様を思い浮べる。もちろん、ここでは徳川家康公。ここに17年間もいたという史実。
最上階から富士山が見える。家康公が眺めていた富士山の姿があまりにも美しい。
浜松城から歩いてすぐのところには、元城町東照宮。浜松最強のパワースポットとも言われることもあるらしい。ここへ行けば出世間違いなしと。
家康公の像の表情は様々だ。ここには勇ましい姿の家康公。青年時代を過ごした家康公を彷彿とさせる。
最後は、井伊家の菩提寺、龍潭寺。徳川四天王の井伊直政もここに眠る。大河ドラマでは「直虎」の菩提寺として脚光を浴びたが、再び脚光を浴びる。龍潭寺はなんといっても庭園の美しさ。色づく木々の時期がもちろんよいが、小堀遠州作の庭園自体の美しさは一年中一級品。一見の価値はある。
ホンダ、スズキ、ヤマハと世界に名だたる企業を生み出した出世の街、浜松。浜松城に日が暮れる。家康公も眺めていたであろう美しい夕景が広がっていた。
■徳川家康公ゆかりの地 出世の街 浜松(浜松・浜名湖だいすきネット)
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- 田中三文(たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
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