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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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白山の麓、手取川流域を巡る「感得の旅」(石川県白山市)

2019年6月30日

日本三名山の白山の麓から、手取川沿いに日本海まで至る石川県白山市。
観光パンフレットには「感得の旅」の文字が躍る。

霊峰白山を頂く白山国立公園、市内全域が「白山手取川ジオパーク」に認定される自然に恵まれ、
市町村合併前の旧市町の歴史文化が残された白山市。

それぞれの地域文化を体験し、旅情を感じ得る「感得の旅」を巡った。

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まず訪れたのは美川。JR北陸本線の美川駅から歩いて町を巡った。
かつては、北前船の寄港地として栄えた漁村として、今もその面影が残る。
漁港のそばには、平成の名水百選に選ばれた「白山美川伏流水群」があり、名水を求め人々が訪れる。

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町には江戸時代の街道筋を思わせる通りや、当時から代々伝わる仏壇店が並ぶ通りや、
大正時代の名残がある商店街もある。
ところどころに美川の歴史や文化を紹介する案内板が立っており、町歩きを趣き深いものにしてくれる。

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この町を代表する「おかえり祭り」の山車蔵が13棟並ぶ姿は、全国でも稀有な存在だろう。
そして、その近くにある安産(やすまる)神社も「安産」という名がつく神社としては全国でも珍しく、
子宝祈願、安産祈願に参拝客が訪れる。

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美川の町を2時間ほど歩き、JRで2駅先の松任へ向かった。松任も駅から歩いて町巡り。
駅前には松任城址公園、そして、城を囲むように寺が点在しており、かつての城下町の姿が思い浮かべる。

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松任には駅から歩いて巡れるエリアに、博物館、美術館等が存在する。
「千代女の里俳句館」では、松任出身の女流俳人・千代女の作品に触れられるほか、俳句の趣きを知ることができる。
隣接地には、「松任中川一政記念美術館」と庭園が美しい「松任ふるさと館」、少し歩けば「白山市立博物館」もあり、
ミュージアム巡りが楽しめる。

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そして、夕暮れに鶴来の町へ向かった。
手取川沿いを走る北陸鉄道は、さながらサンセットトレイン。日の落ちる夕景を見ながら鶴来駅で降り、獅子吼高原の宿へ。

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鶴来の町は、レンタサイクルで巡った。
鶴来駅からほどないところにある観光案内所で電動マウンテンバイクを借り、3時間ほど走った。
宿場町の風情を残す町並みには、休憩所にもなっている古民家を活用した横町うらら館や酒蔵などが残されている。
昼食には、鶴来のソウルフード「鶴来TKGY(たまごかけご飯焼き)」がお勧め。

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鶴来には、鶴来の町の名前の由来とも言われ、
金運のパワースポットとして知られる「金劔宮」(きんけんぐう)や石仏が有名な「一閑寺」、
全国三千社の白山神社の総本山の「白山比咩神社」など歴史を感じる由緒ある観光スポットが各所にある。
特に、白山比咩神社の表参道は、新緑の森に囲まれ、苔むす石畳の雰囲気は特別な神秘性を感じる。

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その他、鶴来の伝統工芸である獅子頭の工房や、
国内でも珍しい蝶が舞うチョウの館がある「ふれあい昆虫館」などにも自転車で行ける。

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最後は、手取川沿いに広がる扇状地が眺められる獅子吼高原へゴンドラで向かう。
「獅子ワールド館」には日本一の獅子頭。
そして、全国でも有数のパラグライダーの拠点からは、鳥人間たちが、気持ちよさそうに空へ飛んでいった。

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今回の旅では、行けなかった白山市内の白峰、尾口など自然をさらに満喫できるエリアにも次は来たい。
いつか再び、白山市で「感得の旅」を。

■白山市観光情報「うらら白山人」
http://www.urara-hakusanbito.com/

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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