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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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豊田の山里散策~夏の情緒に癒されて(愛知県豊田市)

2019年9月30日

豊田市役所が「こんな豊田市、知らなかった。」というPR動画を作成し、動画サイトなどでPRを展開している。
そこで紹介されているのは、トヨタ自動車に象徴される産業都市のイメージではなく、
自然や歴史、文化など、車のまちのイメージとは違う豊田市の魅力である。

豊田市は、2005年の市町村合併で、山間部の地域も豊田市となった。

それと同時に山間地域の自然や歴史、文化も豊田市のものとなった。
そこに「あなたの知らない豊田市」の魅力の多くが含まれている。

この夏、そんな豊田市として案外知られていない2地区を巡った。

まずは旧旭村地区の「小渡(おど)夢かけ風鈴」へ。
7月中旬から8月末までの夏真っ盛りの間、山里の集落、小渡町のまちなかに風鈴の音色が響き渡る。

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町の駐車場から風鈴のアーチを抜けると集落がある通りに出る。
風鈴は、通り沿いにある商店や一般の民家まで、ほぼ全ての建物の軒先にかけられており、まちの情緒を演出する。

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通りの中央辺りには、増福寺(風鈴寺)があり、境内では風鈴が鳴り響き、風鈴の短冊に願掛けする「風鈴奉納」や「写経体験」なども行われていた。

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小渡のまちはそれほど大きな集落ではなく、端から端まで歩いても片道20分程度。
和菓子屋さんでは、風鈴を形どったお菓子も売っており、ちょっと一服するにはいい。
そんな夏の風鈴情緒に癒されながら山里散策を楽しんだ。

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豊田の山里散策、もうひとつは、足助の古いまち並みへ。
紅葉で知られる香嵐渓のすぐ隣にある古い街道筋。香嵐渓だけ行って帰るのはあまりにももったいない。

戦国時代に原型が形成され、今の町割りが出来たという江戸時代から残された街道筋の雰囲気もあれば、
昭和時代がそのまま残されたかのような生活感ある郷愁も感じる。
懐かしく、歴史文化を感じる足助のまち並みは、愛知県では貴重な観光資源である。

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夕方になると住民たちが通りでそぞろ歩きをし、夕涼みをしながら会話を楽しむ。
こんな風景、昭和のころにはあったなあと感慨に浸りながらまちを歩く。

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足助の街道筋のまち並みも魅力だが、足助川から見る裏側の風景もいい。
これも貴重な景観資源であり、そんな後ろ姿の風景にもこのまちの歴史文化を感じる。

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足助の夏の名物は「たんころりん」。
たんころりんは、竹かごと和紙で作った行灯のことで、足助の夏の風物詩として、毎年お盆前の8月に街道沿いに並べられる。
夕暮れになると徐々に点灯され、暖かい火の灯かりがまちを照らす。

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足助のまち並みも、端から端まで歩いてもほどよい散策ができる範囲。
夏のひと時、山里の歴史文化を感じながらの夕涼みは気持ちいい。あなたの知らない豊田市の山里散策をぜひどうぞ。

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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