陶都千年のまち、瀬戸の秋めぐり
2019年11月30日
陶都千年のまち、瀬戸市へ。
名古屋からも近く、また、東海環状自動車道を使えば、三河からも岐阜方面からも行きやすい。
秋は紅葉で彩られる自然風景、そして、季節を問わず、その存在感を示す陶都千年のまち。
そんな秋の瀬戸を巡った。
岩屋堂は瀬戸を代表する紅葉の名所。
ハイシーズンにはライトアップも行われ人気であるが、日の当たる時間帯の紅葉も美しい。
岩屋堂公園一帯は紅葉真っ盛りで、瀬戸川沿いを瀬戸大滝まで歩きながら
黄色から、赤、そして緑も含めたグラデーションを楽しんだ。
岩屋堂からまちなかへ。そう遠くはない距離に、やきもののまちの中心部はある。
瀬戸観光の代表的なアイコンでもある「窯垣の小径」。
その名の通り、車が通れないほどの狭い道沿いに、やきもののまちらしい垣根の風景が見られる。
その中心にある古民家を活用した「窯垣の小径資料館」では、
ボランティアスタッフの方がていねいに瀬戸の歴史や暮らしを解説してくれる。
窯垣の小径を抜け、しばらく歩くと、文化財として保全されている登り窯がある。
すぐ隣には現役の窯元があり、カフェも併設されている。
やきもののまち瀬戸の歴史は千年にも及ぶ。
2017年には、文化庁が認定する日本遺産「旅する、千年、六窯」にも選定されており、
その歴史文化的価値は認められている。
瀬戸のまちは、そんな歴史あるやきもののまちとしての風景が各所に見られ、興味をそそる。
尾張瀬戸駅からすぐのところにある銀座通り商店街。
昔ながらの店もあれば、新しい店もある。
その新旧混在が絡み合い、面白い存在の商店街になっている。
まちなか散策をした後は、もうひとつの瀬戸の紅葉の名所、定光寺へ。
重要文化財にも指定されている本堂のまわりの美しい紅葉。
同じく重要文化財の源敬公廟の紅葉はまだこれから迎えるところだった。
定光寺でおすすめしたいのが、展望台から見える名古屋の風景。
遠くに名古屋駅前の摩天楼が望め、特に日が暮れる時間帯はお勧めだ。
定光寺そばには、市民が集う定光寺公園があり、
そちらもさまざまな木々が秋の彩りを添えていた。
- 田中 三文 (たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。
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