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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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行く夏、奥三河の涼感旅②(愛知県東栄町)

2021年9月13日

 今年の夏は、何度も奥三河へ出かけた。県外への旅行は控え、近場で、密を避け、涼を求めてのドライブ観光。奥三河だからというわけではないが、何度行っても飽きることはない奥深さがある。森林や川や空の表情は日によって、天気によって、こちらの気分によって表情を変えてくれる。だから、何度も何度も奥三河へ車を走らせてしまう。今回は、そんな奥深さをさらに感じる"生まれ清まるまち"東栄町へ。

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 山に囲まれた東栄町だが、さらに山深いところに人気のそば屋「茶禅一」がある。そこから眺める茶畑、山並みの風景は、奥三河のマチュピチュとでも呼べそうな雰囲気を醸し出す。遺跡はないが、そこに代々繋がってきた山あいの歴史文化の香りがする。

 山林とともに東栄町の魅力を感じるのは、川の風景、水の景観である。透き通った清流と森林、青空が相まっての涼感。その涼感をさらに体感できるようこの夏には、大千瀬川(おおちせがわ)に「大千瀬てらす」という期間限定施設が誕生した。美しい川べりでの川遊びやオートキャンプ、デイキャンプなどのほか、キッチンカーの出店などもあり、涼感、開放感を求める人たちが訪れた。静寂の夜には星空の聖地でもある東栄町ならではの満点の星が見られたという。

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 その大千瀬川には、川が作り出す自然の造形美が2か所ある。ひとつは悠久の歴史が造り出したポットホールがある「煮え渕」(愛知県の天然記念物に指定)と奥三河のナイアガラと呼ばれる「蔦の渕」。いずれも、壮大に流れる水の景観と、豪快な水しぶきの音を生み続けている。

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 その2つの渕のまん中あたりにあるのが廃校を活用した「のき山学校」。レストラン&カフェもあり、山里での休憩にはちょうどよい。(校庭にいたヤギは9月でいなくなっているそうです)

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 昼食は古民家ダイナー「月猿虎」(つきえんこ)へ。周辺の森林景観に溶け込み、店内も古民家がそのまま生かされており落ち着いた雰囲気がいい。

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 すぐそばには、ひょっとこの面をした案山子。そして、近くにある廃校の月小学校の校庭から見える青空が清々しい。Web検索で調べる限りでは、月小学校という名前は全国唯一。いや、世界で唯一かもしれない「月」の小学校としてロマンを感じる。

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 月猿虎で知った東栄駅前の店にも立ち寄った。JR飯田線の東栄駅は、無人駅であるが、東栄町の伝統神事「花祭」をモチーフとした鬼が見守っている。

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 駅前の古民家を活用したショップ「maru-kai」は、東栄町をはじめとする内外の人たちによるハンドメイド雑貨とワークショップのお店。基本、日曜、月曜のみの営業だが、東栄町の特産品の販売のみならず、ここへ行けば、東栄町の魅力などあらゆる情報を教えてくれる。電車でも車でも立ち寄りたい。また、草木染体験などのワークショップも開催されており、のんびり山里らしい体験もできるのも魅力だ。

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 涼を感じる夏の東栄町ばかりでなく、春、秋、冬と四季折々の表情を見せてくれる東栄町も魅力である。それぞれの時間、それぞれの空間、それぞれの季節を感じに、あなたも東栄町へ。

■東栄町のじかん(愛知県東栄町観光情報サイト)
https://www.toeinavi.jp/

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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