【スロヴァキア】ドナウ川沿いの村で聞くハンガリー語
2013年6月24日
いつも買い物をしている近所の八百屋さんは、身内の会話はハンガリー語でしています。市場でも野菜を売る農家の人がハンガリー語を話しているのは珍しくはありません。
お店の人はスロヴァキアの人にはスロヴァキア語で、ハンガリーの人にはハンガリー語で受け答えしています。その姿があまりに自然なものだから、「へえ、なるほど」と思ったりもします。
スロヴァキア語とチェコ語は同じスラヴ語同士、よく似ていますが、スロヴァキア語とハンガリー語はまったく別の言葉です。単語も似ても似つかないものです。たとえばスロヴァキア語の「はい(yes)」は「アノ」ですが、ハンガリー語は「イゲン」になります。
ドナウ川沿いをサイクリングして、川沿いにある村々に立ち寄ると、ハンガリー語を耳にすることが多くなるようです。ハンガリー料理の店などもあり、複雑な歴史的な背景を感じさせますが、それをあたりまえのものとして受け入れているようです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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