【日本】心引かれるもの 1
2016年6月13日
日本を離れて、欧州での暮らしをはじめた最初の何年か、お寿司やラーメンを食べたいと夢にまで見たものです。
でも、もう10年くらい離れて暮らしていると、逆にあまりそんなふうには思わなくなりました。そして、なにを食べるかより、雰囲気に引かれるようになりました。その場に身を置いてみたいと思うのです。
この何年か、日本に行くたび、京都にしばらく滞在しています。ベタな観光地ではあるのですが、歴史があるだけに、居心地のよさがあるのです。うまくやれば安く滞在できる懐の深さもあります。
日中、観光名所をひやかしながら、夕方、京都の人たちの生活空間に身を置くと、しっぽりとしてくるのを感じます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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