【ドイツ】カメラ屋のショーウィンドウ
2017年9月25日
ミュンヘンにあるドイツ博物館の近くに一軒のカメラ屋さんがあります。この店のショーウィンドウをはじめて覗いたのはいまから30年ほど前のことでした。
カメラといえばフィルムだった当時、ドイツ製のライカは高嶺の花。燦然と輝くM型(レンジファインダー)やR型(一眼レフ)を羨望のまなざしで見ていたのを昨日のことのように思い出します。
その後、ライカを自分で使うようになっても仕事の道具として、深い愛着を感じたものです。ちょうど手に収まる小さなサイズでありながら、精密な感触が一枚の写真を撮るのにふさわしいものに思えたからです。
デジタルの時代になって往年のお宝が手ごろな価格で並んでいるのを見ると、時代が変わったなあと思います。小さなスマホでもきれいな写真が撮れてしまう今日でも、ショーウィンドウのライカに見とれてしまいます。
デジタルの時代に生まれ育った若い世代がフィルムカメラを好むのもわかるような気がします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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