【スロヴァキア】スロヴァキア・デザインセンター
2019年5月27日
ブラチスラヴァの商店通り(Obchodná ulica)のいちばん奥まったところに、スロヴァキア・デザインセンターという美術館があります。
企画展と、常設展になりつつある会場の二つのスペースが現在、公開中です。このうち常設展はなかなか興味深く、ポスター、書籍の装幀、ファッション、玩具、家具など幅広いジャンルから、スロヴァキアのデザインを紹介しています。とてもこぢんまりしていますが、その分、凝縮しています。
1918年以前はハンガリーの一部だったり、1992年まではチェコスロヴァキアの一部だったりすることもあり、スロヴァキアのデザインとはなにかを抽出して規定するのはむずかしい面があります。
しかし、木を多用した家具や、素朴なモチーフを使った布などを見ていると、土地柄を感じます。そうしたステレオタイプな印象ではなく、スロヴァキアのデザインを見つめようとしているのがこのデザインセンターの役割なので、今後の展開が楽しみです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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