【スロヴァキア】果物の季節
2019年6月10日
5月の終わりに近づくころから、果物売り場が急ににぎやかになってきます。冬のあいだはさまざまな種類のリンゴやミカンが主役ですが、時期に応じて次々に出てきます。
まずはモモやネクタリン、アンズです。スロヴァキア国内でとれるものを中心に、イタリアやスペイン、あるいはトルコなどからもきます。EU内でも外国から来るもののほうが若干高めです。
蟠桃はつぶれたかたちをしたモモで、この時期に出回ります。甘みと香りが強いのが特徴です。身が小さい分、凝縮されている感じです。ちょっと皮がむきにくいのですが、スロヴァキアの人はそのまま食べてしまうので、関係ないようです。
蟠桃は中国原産で、アメリカに渡り、さらにヨーロッパに来たらしいです。日本ではずいぶん高く、なかなか手が出しにくいようですが、スロヴァキアでは気楽に食べられます。日本の果物が高いのは、農家の高齢化も関係していると聞きました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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