【スロヴァキア】ブラチスラヴァ城の裏庭
2019年11月25日
はじめてブラチスラヴァ城を訪れたのはまだ社会主義のときでした。このとき外壁は茶色で、城につづく道も門も整備が行き届いておらず、なんだかとてもさびしいところでした。
ブラチスラヴァ城は9世紀にさかのぼる古城ですが、1760年代にマリア・テレジアが居城とするために改修したときがいちばん華やかな時代でした。しかし、1811年の大火で焼け落ちて以来、長らく廃墟のまま放置されていました。
城の修復・再建は1953年にはじまり、68年に一応の完成をみます。民主化後も進み、2010年にはもともとあった装飾が復元されると同時に外壁が真っ白に塗られ、市民を驚かせました。
また今年になって長らく整備が進んでいた北側の庭園が復元されました(=写真)。ここには社会主義の時代、野外劇場がありました。工事はまだあちらこちらでおこなわれていて、全貌を現すのが楽しみです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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