【スロヴァキア】ブラチスラヴァの"文壇バー"
2020年1月13日
東京・新宿などに「文壇バー」と呼ばれる空間があります。看板もなく、かつては知る人ぞ知る存在で、原稿や写真の受け渡しをしたりする場でしたが、いまでは広く知られるようになり、作家と読者の交流の場ともなっているようです。
プラハやブラチスラヴァにも似たような空間があります。新聞社や出版社の近くにある店は打ち合わせや取材で利用することが多いため、「文壇バー」などと謳わなくともどうしてもそうなる傾向があります。
こうした店を仕事場にしている人も少なくなくため、普通の喫茶店とちがい、パソコンで仕事をしても気が引けるようなことはありません。なかには独自の雑誌を発行したり、写真の展示をおこなうなど、積極的な活動をしているところもあります。
観光客の集まるところではないので場所は書きませんが、ぜひ偶然にでも見つけてみてください。きっとおもしろい体験になるはずです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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