【香港】朝食風景
2020年7月 6日
香港は朝から外食をする習慣があります。しかも家族連れで賑わっています。これは香港の住環境がもたらした文化で、庶民の暮らす家は居住空間を確保するため、台所がとても狭いからだと現地の人に聞きました。
朝食の代表的な存在が粥です。「朝粥」という言葉があるくらいですから、これが朝食にぴったり。満腹感を得られつつ、お腹にやさしいからでしょうか。メニューは具材に別れていて、アワビのような高級なものを選ぶと値段が上がります。
驚かされるのがラーメン店、しかもインスタントラーメンを出すお店です。家でつくればいいと思うのですが、それさえ外食するわけです。銘柄はなんと出前一丁。日本ではごま油のかおる醤油味のイメージですが、XO醬海鮮味や九州豚骨など10種類以上のバリエーションがあります。
出前一丁に乗せる具は目玉焼きやスパムハムなどで、すっかり国民食として定着しています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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