【香港】建築現場の足場
2020年7月13日
香港の街をぶらぶら歩いていて、いちばん驚かされるのは建築現場の足場が竹であることではないでしょうか。低めのビルばかりではなく、見上げるような超高層ビルまで竹なのです。
鉄パイプの足場を見慣れていることもあって、竹の足場なんかで大丈夫なのかとまず心配になります。結束部分も頼りなさそうですし、高所恐怖症には見るからに辛いものがあります。
現地の人に聞くと、地震がないからと教えられました。そのうえで竹は鉄より格段に安く、軽いので足場を組んだり、反対に解体するのが楽だからだそうです。竹のほうがしなやかなので飛び職人には感覚がつかみやすいらしいというマニアックな意見も聞きました。
竹は中国から来るそうです。日本ではかつて戸建て住宅の足場を材木で組んでいたのを覚えていますが、竹を見たことがないのは足場にするには高価だからかもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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