【香港】街角の薬草茶屋さん
2020年7月27日
香港の街を歩いていると、要所要所に薬草健康茶を飲ませる店があります。茶葉を売る店でもあるのですが、喫茶店代わりに休憩するのにちょうどよいのです。
用意のできているお茶は店の前に並んでいます。どれも真っ黒で、いかにも効きそうです。店の奥に座って飲めるスペースがあります。「降火茶」は名前からしてきっと熱を下げるのだろうと思って、歩いて汗をかいた身体にはよさそうです。値段がいちばん高いので、その分、効き目もありそうです。
一口飲んで、うう、苦いぞ、苦いぞと感じます。ほんとうに薬を飲んでいるようなのです。それにしては入れ物がご飯のお茶碗くらいあり、なかなかの量です。熱くはないのですが、少しずつ飲みます。
なにより店の内側から道行く香港の人たちを眺め、街の息吹を感じるのが楽しく、つい毎日のように立ち寄ってしまいます。効能のほうですが、なんとなく身体が軽くなり、疲れが抜けた気がしました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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