【香港】雲呑麺の店
2020年8月17日
香港名物と言えば雲呑麺です。ほんとうはもっといろいろあると思いますが、安価なものを名物の代表としてあげるのはだれもが楽しめるという意味で大切なことだと思います。
この雲呑麺、小ぶりな碗で供されること、細麺なこと、そして雲呑が海老であるのが特徴はです。そう思って、ローカルな店に入ったところ、まず麺はどれにするかと聞かれ、面食らいました。細麺に決まっていると思ったからです。思い込みがあるものですから、細麺を頼みました。
たしかに小ぶりな椀なのですが、意外に食べ出があって、十分、おなかが一杯になりました。ちょっとバランスが狂っているような味で、このあたりは日本の町中華と同じというべきでしょうか。
観光ガイドに載るお店で食べたら、印象ががらりと変わりました。麺をどれにするかなんて聞かれませんし、味のバランスもそつなくまとまっていました。でも、最初に行ったローカルな店のほうが記憶に焼きついています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」（白水社）や「プラハ カフカの生きた街」（パルコ出版）などの著作がある。
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