【スロヴァキア】古き良き時代風カフェ
2020年11月16日
ブラチスラヴァの街は中世から発展したのですが、そのわりには老舗と呼ばれるような店がありません。
街の規模がそれほど大きくないことや、戦争中にユダヤ人が強制収容所に連れて行かれたり、社会主義の時代があったりした歴史的な背景が絡まっているのだと思います。
そんななかで旧市街広場の近くにあるコルムス洋菓子店は古き良き時代を感じさせるカフェです。メニューがドリンクとケーキのセットになっていたり、基本的には観光客向けの店で、地元の人が集まるわけではないのですが、それでもなかなかおもしろく、ケーキもおいしいです。
見物は店内の装飾。壁面一杯にあるフレスコ画は決して古いものではありませんが、旅行気分を盛り立てるには十分です。入口にロープが張られ、年配の男性が門番のように立っているのも演出のひとつでしょうか。
ちょっと大きめのケーキはテイクアウトもできるので、ホテルで食べるのもいいかもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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