【スロヴァキア】鯉の屋台
2020年12月21日
スロヴァキアでは12月19日からロックダウンがはじまり、ブラチスラヴァの街は例年より早めのクリスマス休暇になりました。外出制限により、この間、多くの店が3週間にわたり、営業できません。
食料品店や銀行、郵便局など生活に欠かせないものは例外として、いつも通りにやっているのですが、鯉の屋台とクリスマスツリーの屋台も例外として認められています。
スロヴァキアとチェコではクリスマスに魚を食べる習慣があります。伝統的なのが鯉で、クリスマスが近づくとスーパーの駐車場などに鯉を売る屋台が特設されます。養殖業者がキャンピングカーで売りにきて、生け簀の脇で寝泊まりするのです。
ロックダウン中の数少ない楽しみなのか、例年よりも長い行列ができていました。鯉はさばいてもらう人もいれば、生きたまま持ち帰り、しばらく家の風呂で泳がし、泥を吐かせる人もいます。
コロナ太りなのか、今年の鯉はちょっとでっぷりしているようですよ。本当かなあ。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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