【スロヴァキア】ドボシュトルタの味
2021年1月11日
日本に進出したものの、コロナ禍から9月いっぱいで閉店したジェルボーはブダペストを代表するカフェのひとつです。
ジェルボーの名物といっていいのがドボシュトルタです。19世紀末、お菓子職人のドボシュさんが考案したことからその名前があります。
スポンジケーキとチョコレートクリームを何層にも重ね、いちばん上をカラメルが覆っています。カラメルの部分は飴のようになっていて、この部分を外していただきます。固すぎて、実際、一緒に食べるのはちょっとむずかしいのです。コーヒーにとっても合う味だと思います。
チェコやスロヴァキアのケーキはなんというか、生クリームにチョコレートをかけただけとか、そんな感じのものが多いですが、一件、ドボシュトルタをつくる店をブラチスラヴァでも見つけました。
ちょっとかたちが悪い気もしますが、そこはご愛敬。さすが本家にはおよばないものの、なかなかおいしかったです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。