【スロヴァキア】夜の大統領府
2021年1月 4日
コロナ禍に揺れるこの1年ほど、国とはなにかを考えさせられたことはなかったのではないでしょうか。
未知のウイルスを前に世界中の人びとが翻弄されました。しかし、国によってその対策は決して一様ではありませんでした。
スロヴァキアでは春の第一波を大きな犠牲もなく乗り切ったものの、秋にはじまる第二波は感染者が急増。収束をはかるため、世界初の全国一斉検査をおこないました。
準備不足が指摘された検査も蓋を開けてみれば360万人が参加。スロヴァキアではとにかく検査をすることで感染の収束をはかろうとしています。
混乱している状況を含め、どんなことも国トップたちが自分の言葉でていねいに説明しようとしてきた姿勢が大きな力になっていると思います。
この先どうなるか、予断を許しません。コロナ禍が終わり、また飛行機に乗って、世界の街を訪ねて歩く日が一日も早く来るのを願っています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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