【スロヴァキア】サトイモとニガウリ
2021年2月22日
サトイモはぬるぬるしているし、ニガウリはその名の通り苦く、とても万人受けする野菜ではないと思います。とくにニガウリは苦手、あるいは嫌いと感じる人が少なくないでしょう。
食べ物の感覚は土地に根ざした側面があるので、こうした癖のある野菜は日本に行かなくてはなかなか食べられないと思っていました。ですからスロヴァキアの八百屋さんにサトイモとニガウリが売っているのをはじめて目にしたときは、とても驚きました。そこが有機野菜を売る、ちょっと特別な店であってもです。
おまけにサトイモのスロヴァキアでの名前をそのまま訳すと「江戸の根っこ」となり、さしずめ「江戸イモ」とでもなるのがおもしろいのです。でも、スロヴァキアの人がサトイモやニガウリをどのように料理するか、いまだに知りません。
まあ、癖のある食材や料理ほど、いちど癖になるとやめられなくなるものですよね。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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