【スロヴァキア】イースターのパン
2021年4月12日
ブラチスラヴァには観光客が喜びそうなこれといったお祭があるわけではないのですが、この何年か、私の住む地区では広場にクリスマスやイースターの飾りをしたりするようになりました。
そんななかで今年、はじめて見かけたのが「イースターのヴァーノチュカ」と名づけられたパンです。もしかすると前から売られていたのかもしれませんが、さっそく買ってみました。表面にザラメがかけられ、生地にオレンジが練り込んであり、これがなかなかおいしいのです。
おもしろいのは「ヴァーノチュカ」というのはクリスマスに食べる生地を編んで焼いたパンを意味し、イースターとは関係のないはずだということです。また、クリスマスの「ヴァーノチュカ」とは形もちがいます。
本来、イースターのパンは「マザネツ」という丸い形で、表面にアーモンドを薄くスライスしたものなのですが、それはありませんでした。まあ、コンビニが「恵方巻き」を全国区にしたようなことが、世界中にあるということかもしれませんね。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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