【スロヴァキア】生のライチ
2021年8月 2日
ベトナムマーケットで葉付きのライチを見つけました。ライチといえば冷凍か、表皮が乾燥して茶色くなったものだったので、思わず声を上げてしまいました。
葉付きとはいっても実は枝で束ねてあり、葉が飾りで一緒になっているのですが、それでもみずみずしい葉から一目で新鮮なのがわかります。
とっても鮮やかな赤い色をしていて、皮をむくとライチ特有のいい匂いが立ちこめてきます。口に含むとこれがなんともおいしく、楊貴妃が好んだと伝わるのもわかる気がしました。
ライチの旬は5月から7月とのことです。種類がたくさんあって、赤いもののほか、赤黒いものや、緑色のものなどがあります。緑色のライチは熟しても緑なのだそうです。
旬のものをお供えするのはベトナムでも同じなようで、お店の一角にもうけられた神棚にライチが置かれていました。なんでも商売繁盛を願って財神と地神を祀るのがベトナム流とのことです。スロヴァキアでベトナムを肌で感じることになるなんて、おもしろいですね。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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