【スロヴァキア】ファーマーズ・マーケット
2021年12月 6日
日本の秋祭りは稲刈りが終わった時期に設定されていることが多いようで、11月23日の祝日「勤労感謝の日」はもとは新嘗祭といって、五穀の収穫を祝う神事でした。
欧州も秋には各地で収穫祭が催され、ミュンヘンのオクトーバー・フェストもそのひとつです。山に雪が降りはじめる前に、山に放牧していた牛や羊を迎える祭りもあります。 ブラチスラヴァ周辺ではワイン造りが盛んなため、ワインにちなんだ収穫祭が村々でおこなわれます。近所の団地の一角でも収穫祭を銘打つ、ファーマーズ・マーケットがひらかれました。
チーズやベーコンなどの加工品、布製品、陶器を売る屋台が並びました。食べ物の屋台もあり、チガーンスカ（＝写真）に人が集まっていました。
チガーンスカは肉と炒めたタマネギをなどを挟んだローカルなハンバーガーです。ジプシーの意味でもあるので、「ジプシー・バーガー」というわけです。炭火でじっくりつくる流行りの高級ハンバーガーとは対照的な、豪快というか、雑というか、ちょっと適当なところが持ち味です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」（白水社）や「プラハ カフカの生きた街」（パルコ出版）などの著作がある。
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