【スロヴァキア】本屋さんのこと
2022年4月25日
いまの時代、意外なのですが、ブラチスラヴァではショッピングモールができるたび、しっかりした本屋さんがテナントとして入っています。
いくつかあるチェーン店が出店しているかたちで、どこも店舗面積が広く、品揃えも豊富です。カフェを併設し、ある種の"居場所"になっていたりします。
付近住民が普段の日用・食料品を買いにいくスーパーマーケットを主体とした、モールと呼ぶには規模の小さなところにも、ちょっとした本屋さんがあったりします。実用書が多いのですが、専門的な本も並んでいたりするので侮れません。
もちろん「読書離れ」「出版不況」は世界的な傾向で、スロヴァキアも例外ではありません。出版社の経営は日本同様、たいへんだとの声が聞こえてきます。
それでも出版に対して幅広い助成があったり、図書館での貸し出しに応じた支払いがあったりして、それが下支えになっている点は日本との大きなちがいかもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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